夜空と暁月

α99 II + 14mm F2.8 ED AS IF UMC


もう1ヶ月も前になりますが、湖の畔で一晩撮影をしていました。
車で湖畔まではいることができるのでとても楽な場所です。それほど広いスペースがあるわけではありませんが、かといって狭いわけでもなく何人かいても悠々と撮影できます。この日は川崎からいらした方と二人での撮影となりました。
左側と正面奥に道があるため、時々ではありますが車のライトを拾います。広角で撮す場合は左側の道路に注意が必要ですし、長時間露光を行う場合は正面奥の道路に車が通らないように祈るしかありません。
　
　

　
　

α99 II + 14mm F2.8 ED AS IF UMC


1枚目の写真には富士山上空に春の星座の代名詞である獅子座を配置してみました。上空高い位置を通過するので、デメキンレンズの14mmで撮影しています。一番明るい星のラインがレグルスです。獅子座の下にはうみへび座がありますが、レグルスの右下の少し明るい星がアルファルドですね。レグルスの左下にある明るい星は乙女座のスピカでしょうか。

2枚目の写真は冬の星座の代名詞のオリオン座が逃げるようになっています。オリオンの左上がベテルギウスで、そこから左へ線を引きこいぬ座のプロキオン、さらにプロキオンから左斜め下に線を引きおおいぬ座のシリウス、シリウスからはじめのベテルギウスへ線を結ぶと冬の大三角の出来上がりです。

デジタルで撮すと星がほとんど白くなってしまい、自分の腕のなさに凹みます。



α99 II + AF16/2.8 FISH-EYE


こちらもデメキンレンズのフィッシュアイで撮影しましたが、もう何が何だか分かりません。。。星がいっぱいあってきれいだね、っていうぐらいです。春の大三角型は切れてしまっているように見えますしね。
富士山の左上にある明るい星は木星でしょうかね。。。木星のすぐ左下にあるのが火星なのかもしれませんが正直分かりません。
しかし本当に昔の人はこの星空に、いろいろなオブジェを割り当てたのですから想像力豊かだなぁ、と思います。^^;



α7S + SEL1635Z


α99IIは一発撮りがメインなので手動で撮影していますが、横ではα7Sがコンポジット用にカチャカチャと自動でシャッターを切っています。101枚の写真をPhotoshopで合成すると、お星様が空を登っていくようになりました。
あまりたくさんの星のラインが写っているのは個人的には好みでないので、弱い星の光は少し消えるように処理していますが、これでもまだうるさいと感じるので道半ばです。写真を写すときに適切な設定ができれば良いのですが、空の星の量と地上の富士山の明るさをどうやってベストに持っていくか悩みは大きいです。

ちなみにさらにフィルム機のα-7でも撮影を行っており、こちらはバルブでの撮影ですが、台数が増えるとそれなりに忙しいです。



α99 II + AF20/2.8New


朝に近づき、撮影もそろそろ終わりという頃になって月が昇ってきました。お月様が出てくると空の明るさが一気に変わって、撮影する身としてはシャッターを開いている時間がめまぐるしく変わるのでその対応に追われます。

星を撮影するには月がない方が良いのですが、自分は元々月夜の富士山を撮影していたので、星を撮影するよりもこちらの方がなじみがあります。肉眼でも富士山の姿は確認できますし、このように月が富士山の近くで輝くとはっきりと確認することができます。
寒い夜ですが、こういうシーンは自分にとって非日常で、いつもの都会の喧噪とは離れて静かな時間を過ごすことができる貴重な一瞬です。



α99 II + AF24/2.8New


そんな時間を過ごしていると、あっという間に朝になってしまい撮影は終了です。
広角レンズで映しているのでお月様はとっても小さいですが、静かな湖畔に細い月がワンポイントになってくれています。
朝方になると結構人が入れ替わり来ます。外国人も来て自撮りをしていましたね。beautifull...とつぶやいていました。


AマウントとEマウントの新旧広角レンズのオンパレードとなった今回の記事ですが、これにフィルムの写真を入れ込もうかなんて考えていました。6枚以上の写真を入れると、ちょっと多すぎかなと思ってやめましたが、フィルムの写真もそのうちアップしていきます。