テント泊時の基本登山装備 2021年度版 [山(その他)]

えすぷれそ さんがテント泊の際の装備を見えるようにしてくださったので、自分もさらしてみます。
まぁ、大多数の方にとって、自分の山行装備なんて興味ないものだと思いますが。

想定は7月下旬の梅雨明けから9月上旬の夏山ハイシーズンです。
1泊のテント泊で標高は2000mから3000mのアルプスを考えています。
短期間なので天候は好天と割り切れる場合を想定していますが、雨が降っても歩き続けられるようなものです。

ちょっと時期は異なりますが、2017年の秋の際の装備からどう変わったでしょう。


まずは登山装備です。

DSC01907.jpg


1 カリマーのザック。フライヤー 50-65 2030g
2 LEKIのダブルストック ブラックカーボン 472g
3 エアライズ1のポール 395g
4 エアライズ1のペグ 174g
5 アライテントのエアライズ1 921g
6 エアライズ1のアンダーシート 153g
7 モンベルのダウンハガー 900 #2 672g
8 NEMOのZOR20S ショートマット 293g
9 薬・応急処置類 178g
10 カリマーのザックカバー 158g
11 無名のカッパ 535g
12 モンベルのドライテックレイングローブ 51g
13 モンベルのシャミースジャケット 257g
14 モンベルのプラズマダウン1000ジャケット 151g
15 モンベルのスペリオダウンパンツ 250g
16 モンベルのメリノウールアンダーウェア(上下) 352g
17 寒さよけの帽子 30g
18 ULOSの日焼け止め 32g
19 予備マスク 5g
20 ボディシート 49g
21 ブラックダイアモンドのストーム 94g
22 サーモスの山専モデルにお湯 306g + 500g
23 プリムス 115フェムトストーブ 78g
24 ユニフレームのコッヘル(大小) 170g
25 プリムス IP-250Tガス 380g(満充填)
26 ベルモントのマグカップ 38g
27 モンベルのウォーターバック 2L 50g
28 ユニクロの風よけ 164g
29 モンベルのクールライトグローブ 23g
30 小さめのタオル 33g
31 エレコムのモバイルバッテリー 191g

上記をすべて合わせると9,185gです。

前回に掲載したザック関連の重さも9,085gなので大して変わっていないという結果でした。
シュラフの変更やマットの軽量化等を行っていますが、ストックの重さと満充填のガス、前回は撮影装備に入れたモバイルバッテリーやライトの重さが影響していますね。
ストックはザックから出しますし、ガスも満充填の状態は長くは無いので、実際には9,000gを切って8,700g程度になると思います。

また、アンダーウェアは夏用の薄くて軽いものが別途あるので、そちらにすれば120g程度は軽くなります。
8月の上・中旬では夜の撮影であっても不要で、持ち歩かない場合が多くなります。

上記の中には水と食料が入っていません。
水は1Lは持って行くのでペットボトルの重さを合わせると1,100g程度にはなります。
また、食料も必要です。アルファ米を夕食と朝食分持って行きますが、それに加えて2回分の昼食も必要になります。また、行動食や非常食ももっていきます。最低でも1,000gは加算されるでしょう。
なので11,285gとなり11Kg程度となります。先の減量分を考えると10.8Kg程度でしょう。

なお、ここまで防寒装備をしっかりしているのは夜間に撮影と睡眠を考えてのことです。
標高2500mだと平地とは15℃程変わってきますので、下界が25℃でも10℃しか無く、風が吹けばそれ以下の寒さです。
テントに入る場合でも寒ければ眠れませんので、防寒対策は人一倍しっかりしています。
北岳など3000mクラスでテント場では、日没後はあっという間に寒くなります。



続いて撮影装備です。

DSC01911.jpg


1 SONY α7R III + SEL24105G 1460g
2 モンベルのプロテクションアクアペル(2L) 67g
3 モンベルのプロテクションアクアペル(0.5L) 39g
4 SONY SEL1635Z 582g
5 ベルボン El Carmagne 435(脚) + QHD-43D N 1266g
6 ハクバのケース 95g
7 Cheeroのモバイルバッテリー 250g
8 Kenkoのソフトフィルター 48g
9 レリーズケーブル 35g
10 エツミのレリーズ 50g
11 夜露防止ヒーター 61g 
12 予備SDカード 11g
13 ハクバのミニブロワー 33g
14 ハクバのレンズペン 20g
15 エツミのレンズクロス 22g
16 アクセサリーケース 25g
17 NP-FZ100 予備バッテリー 83g


こちらは合計で4,147gです。

軽くしたいときは三脚を200g程度軽くした別のものにします。
また、標準レンズはSEL2470Zに変更し、300g程度の軽量化を図ります。
上記で500gは軽くなるので、3.7Kg程度になります。
SEL24105Gによる重量増加と、細々したアイテムの追加が意外と影響します。

レリーズ系はトラブルが出やすいので予備は必須です。星の撮影も行うのでフィルターは必須ですね。
タイマー機能はカメラに内包されたため、対応レリーズは不要になってしまいました。

また、一泊であれば予備バッテリーは不要ですが一応持っていきます。
NP-FZ100は容量がありますし、モバイルバッテリーから充電・給電が出来るので、夜間のうちに満充填にすることも出来ます。
ただし、モバイルバッテリーはスマートフォン用とは別に持っていくようにしています。

カメラは水没するとダメージがとんでもないので、防水対策は必須です。
また、冬は結露対策としても対策が必要です。

三脚はあまり妥協はしたくないですね。
星を撮るならミラーレスでもこのクラスは必要と考えています。
ミラーレスカメラのメリットは大きく、通常の日中帯の撮影から夜間の撮影まで助かっています。



結局、写っている両方の装備を合わせると13,332gとなり、13.5Kgという感じでした。
食料や水などを合わせると15.5Kgから16Kgぐらいという感じでしょうか。
結局、以前とあまり変わっていないですね。テント泊ではこの程度が自分の軽量化の限界みたいです。

重いといえば重いのですが、こんなものかな、なんて思っています。
幸いなことに、まだコースタイムで歩くことが出来ています。
このあたりの重量なら歩くことが出来るので、やっぱり装備を持ってしまうのでしょうね。

また、重量もさることながら容積を減らすことも大事です。
収納物の容積が大きければ大きなザックが必要となり、ザックのそのものの重さが増します。
"軽ければ遠くに行ける"という言葉がありますが、ザックの重さは大きな割合を占めるため大事な要素だと思います。
今のザックの代替候補は2つしか見つかっていませんが、それらは70Lクラスで今のフライヤー以上に軽量のザックです。



テント泊の魅力は一人の空間を持てるということと、好きなときに好きな行動を起こせるということだと思います。
前者はコロナの影響で小屋も余裕を持って眠るように出来るようになったので、そこまでのアドバンテージは無いかもしれません。
ただ、後者については夜間に撮影しようと思ったとき、周りを気にせず移動することが出来たり、テントの前で撮影することが出来たりと大きいと感じています。
自分の山行で、宿泊を伴う場合にテント泊が主なのはそういう理由です。



今年は営業小屋や避難小屋での宿泊が増える見込みですが、一応テント泊での縦走も考えているので、そちらは楽しみですね。
以上、どなたかの参考になれば幸いです。
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tochi

凄い量ですね
私には背負えませんし、山登りも無理です
写真を見て楽しませていただきます
by tochi (2021-07-16 20:53) 

ゆうみ

素晴しい山の装備 そして撮影の装備
足腰弱い私は背負うことができそうにない
荷物です。
いつも美しいお写真は この環境から生まれ出てくるのね
by ゆうみ (2021-07-16 23:57) 

kazu-kun2626

15Kgから20Kg近くになりますね
テント泊の一人旅写真優先でのんびり
ですね(笑)
by kazu-kun2626 (2021-07-17 08:33) 

starwars2015

撮影系の機材だけでも4kgなんですね。
こうなるとレンズ選びも難しくなりますね。
by starwars2015 (2021-07-17 15:43) 

Atwight

tochi さま
ちょっと状況が変わってきましたが、もうしばらくは山の写真を載せることが出来そうです。
いつもありがとうございます^-^

ゆうみ さま
ちょっと装備が変わることはありますが、基本パッケージは写真になります。
軽いに越したことはありませんが、なぜか拘ってしまうところもあります^^;
by Atwight (2021-07-18 21:05) 

Atwight

kazu-kun2626 さま
だいたいその重量ですよね。泊数によって食料の重さが変わってくる感じですね。
写真を撮りながらだと、時間があっという間に過ぎていきますね^^

starwars2015 さま
小屋泊の場合は荷物が減るので、もう一つぐらいレンズを持っていけます。
と思ってSEL14F18GMが欲しくなりましたが、状況が変わって保留になっています。
by Atwight (2021-07-18 21:08) 

Jetstream

私はいつも軽量化を指向していましたが、ポロシリの沢遡行でも13KGくらいでした。体力がダウンした今はUL化をしたいです。一眼も捨ててコンデジ携行になりつつあります。
Atwigtさんの体力、脚力がうらやましい限りです。装備を多く持てれば楽しみや過ごし方が広がります。!(^^)!
by Jetstream (2021-07-19 23:03) 

Atwight

Jetstream さま
自分も膝に不安要素を抱えてしまい、どこまで登り続けられるか分かりませんが、まずは小屋泊に切り替えて少し様子を見てみたいと思っています。
とはいえ、撮影のために登っているのでなかなかカメラ一式は減らせそうにありません。^^;
by Atwight (2021-07-21 20:34) 

えすぷれそ

おぉ!ありがとうございます。
洗練されてますね。なかなか人の装備をトータルで見る機会ってないので、参考になります。
カメラとテントってほぼ同じ重さなんですね~

by えすぷれそ (2021-07-22 02:39) 

Atwight

えすぷれそ さま
テントも重くなってきて、以前話した軽量のテントが欲しいところです。
まぁ、なかなか2個目のテントを買うのは難しいので夢ですが。。。^^;
シュラフは体調に問題なければ、来年あたりに夏山専用のものを買うかもしれません。
by Atwight (2021-07-23 15:25) 

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